やめろ。
USBに突っ込むと起動する、みたいなDOS環境があるとすごく便利ですよね。あらかた嘘ですが。memtestとか使うには便利かもしんないですね。
まあ、今回はDOSが必要なのだ。NP12のLinuxサーバ化計画では最終的にデュアルブートにする予定なので、ブートの仕組みを調べたが、MBRに便利なブートローダーを入れるべき、と熱弁してるとこがあって、こういう仕組みならそうなるよなあ、と。で、MBMもお勧めされてるんだけど、DOS用なのでありますなあ。
という訳で、作業開始。
ただし、フロッピーは使えません。CDも使えません。USBメモリも使えません。USBなHDDだけが使えます。OSはWindows XP以降だけです。何この激しい縛り。XPだと起動ディスクもFDにしか作れないんだよな確か。つーかUSBメモリなんか糞安いんだし買ってこいよ俺。ついでにピザポテトとコーラもな。
などと思いつつ、面白そうなので気合で何とかしてみようとする。
お役御免となっていた250GB HDDをUSB接続キット(NV-TW130U)でUSBに接続してー、FreeDOSのイメージを適当に用意してー…。
ここで一度目の躓き。FreeDOSの配布場所にはISOが置いてあるが、今回はCDが使えない。ISOの中にはFDイメージもあるが、FDも無い。
めんどくさいので、commandとkernelの最新っぽい奴のバイナリっぽい奴をバラで落とす。多分フォーマット直後にカーネルを最初に書き込めば平気なんじゃないかな、DOSだし。知らんけど。つーかFreeDOSにこだわらんでも、Virtual Floppy Driveを入れて起動ディスク作らせて抜き取る方が楽かもしんないけど。
で、作業再開。次はブータブルなHDDの作成だな。
DOSを入れる為の32768MBのFAT32パーティション(以下カマクラ)をクイックフォーマットで作成してー、HP USB Disk Storage Format ToolでFreeDOSの入ってるフォルダを指定して再度クイックフォーマットをカマクラ…。
はい今死んだ! 今"the user-supplied DOS system files are not compatible with FAT32."とか出て死んだよ!
マジうぜえ。2047MBのFAT領域を作ってみても駄目だし。えーと、HP USB Disk(略)が2.1.8だと駄目みたいだな。2.2.3だと突破出来たぜ。でも、突破しただけで結局起動しなかったから全然意味無いけどな!
何かこー、あれですよ。手軽にWindows上からHDDにブートローダーを入れられれば、それで何とかなるはずじゃないですか。MBRとカマクラの両方にな。
そして、探してみると、grubinstがまさにそれであった。何だよ結局GRUBかよ。GRUB4DOSかもしれないけど。まあいいや、とにかく入ってみようぜ。こっちだ越前。
展開すると、中にはgrubinst_gui.exeなどという眩しげなファイルも見えたり。早速そいつを起動して、MBRとカマクラに書いて、と。あとはFreeDOSを適当にカマクラにコピーして、NP12にUSB HDDを繋いで、BIOSのブート優先順位を変えて、さあ起動だ。はい今"No Grldr"とか出て死んだ!
grub4dos-0.4.4.zipとか適当に拾って、中のgrldrをカマクラにコピーして、もういっちょ。おお、GRUBのシェルが出たぞ。ゴールは近い予感。えーと、
> chainloader /kernel.sys > boot
でどうだ。
お、FreeDOSが起動した。すげー、起動したよー。でも面倒だからmenu.lstとか書こうな。
という訳で、USB接続の外付けHDDにFreeDOSを突っ込んだ手順をまとめると、
- 面倒なのでUSB HDDのパーティションを全開放(空き領域を作るだけで十分だろうけど)
- 32768MB以下の適当なサイズの領域(もう一度言うけど以下カマクラ)を作って、FATかFAT32でクイックフォーマット
- 何となくカマクラをアクティブにしてみる
FreeDOSのibiblioミラー(リンク切れ)からkernelディレクトリに入って、適当に新しそうなバイナリ拾って、その中のkernel.sys
をカマクラにコピー(GRUBならフォーマット直後でなくてもいいのだろうか?)- 同じとこからcommandディレクトリに入って、
command.com, config.sys, autoexec.bat
辺りをカマクラにコピー - 他にもDOSで使いたいツールをどんどんカマクラ送り
grub4dos-*.zip
を拾って、grldr
をカマクラ送りgrubinst-*-bin-w32-*.zip
を拾って展開し、grubinst_gui.exe
を起動- Diskのリストから正しいドライブを絶対に間違えないように選択し、Part ListのRefreshを押し、リストからWhole Diskを選択してInstallし、さらにリストからカマクラも選択してInstall
- カマクラに
menu.lst
ファイルを作り、中にはtitle Boot FreeDOS root (hd0,0) chainloader /kernel.sys
とか書いておけばいいのかも?
という感じ。
あ、Windowsで接続されたUSB HDDを引っこ抜く時は、ハードウェアの安全な取り外しがもちろん必須。DOSの方は遅延書き込みとか無かった気がするからどうでもいいが。多分。
以上のあやふやな手順により、めでたくカマクラDOSが起動したので、NP12のMBRにMBMを書き込む。これでもうBIOSのブート順位も元の平常運転に戻せるし、USB HDDにどんどんOSも増やせそうだ。
という訳で、早速Ubuntu…、いやCentOSにしよう。何かもう新しいの覚える気力が無いんだぜ。
そしてここから、もう一つの山場が待っていたのであった。