俺部屋侵攻作戦その11 SCSIスキャナ砦の陥落


 本とCDとDVDと埃の支配下にある俺の部屋を取り戻す物語。(
 もっとかっこいいプロローグ(「西暦2013年。その部屋は本とCDと〜」みたいな感じに)を書いたら面白いかと思ったけど、ちょっと書いただけで恥ずかしいのでやめた。
 そういえば、確かザインソフトのゲームの取説で、プロローグ漫画のタイトルのとこに間違って「エピローグ」と堂々と書かれてたのがあったよなー、とか思い出したけどどうでもいいな。

 この作戦では、使える床を広げることが非常に重要になる。また、収納スペースを確保して、その分の床を空けるのも有効だ。
 現時点では、制圧した床も増えて大幅に作業効率が上がってはいるが、まだまだ作業領域が狭い。作業領域が狭いと、一時的な分類整理も難しくなるし、ゴミをどこに置くかにも悩む。作業姿勢も限られる。

 幸い、俺部屋で二番目に大きい本棚は、部屋の入口から1m程度のところにあり、作戦開始の一週間後には自由に通行出来るようになっていた。つーか最初はその程度で普通に一週間掛かるくらいヤバかった。何しろ入口付近が最大の難所だったからなあ。最初の三日くらいは床面積がほぼゼロのまま一切増えなかったし。
 その本棚は、中身も詰まってはいるが、電子化すれば空けられる。時間は掛かるけれど。
 なので、一番綺麗に保管すべき物、例えば借り物っぽいゲームソフトなどは、すぐに本棚に放り込めるので楽だった。

 俺部屋は細長く、入口は部屋の短辺の端っこにある。
 そして、そこから斜めに真っ直ぐ進んだ突き当たり付近の壁沿いに、古い古いSCSI接続のフラットベッドスキャナが置かれている。もちろん使われていない。SCSI I/Fが無いので使いようがないし、既にGT-X820もあるし、今ではfi-7160もある。
 回収が困難なので長年放置されていたが、フラベ一台分の床面積が制圧出来れば非常に大きい。一日分の作業でCD一枚分の床しか制圧出来なかったりするくらいなので。

 今までの制圧は、入口前(最大の難所)、本棚前、入口前空間の拡大、と進めてきた。
 そして、次の目標はスキャナだったので、入口前空間から真っ直ぐスキャナに向かって掘り進めていた。途中はCDが多いので、収納方法さえあれば時間はそれほど掛からないのだ。
 掘っていくと、まじかるぶっくまーく(長崎みなみサイン入り)とか、どっかで見た同人CD-ROMとか、開発データ入りのCD-Rとか、何も書いてない正体不明のCD-R(大量に)とか、借りたまま積んであるゲームとか、とっくに捨てた機器のドライバCDとか、Photoshop 5.0 Limitedとか、たまに古い本(ドラゴンランス戦記など)とか、様々な妖怪が湧いてくる。ははは。きついな。古いCD-Rってまだ読めるのかな。
 借り物以外はどんどんケースを分解してメディアをスピンドルケースに入れて、ジャケット類は100円ショップで買った細長いプラ箱に突っ込んで、ケースは要らないメディアと一緒にプラゴミに。体積が簡単に減りまくる。
 スキャナへのルート上にはほぼCD-ROMしか無かったので、スピンドルケース二個を従えた俺は無双状態で突き進み、作戦開始から僅か三日でスキャナに隣接するエリアまで制圧した。
 このままスキャナを引き抜いたら、スキャナに軽く寄りかかってる本の山が崩れるんじゃないか、と少し思ったけど、杞憂だったようで、あっさり回収に成功。まあ、何日か経った頃に俺の部屋からドガガガガッという落下音がするパターンも時々あるのだが。びっくりして目が覚めるレベルである。

 で、スキャナはパソコンファームに持ち込んで処分かなー、とか思いながら拭いてて、フラベのカバーを開けたら、何かどっかで見たことのあるB5用紙が置いてある。うわあああ。裏返しだから何の紙かは一応分からんけど、多分これは。
 そっと返すと、ああ、やっぱり昔の落描きだ。きっつー。
 でも、ここんとこの作業で少し免疫が出来てたので、チラッと見てみる。うはー古臭ー。でも一番ひどい時期の絵じゃねーな。こないだ一番ひどい頃のが出て来てマジきつかった。まーいい、とにかく素早く捨てよう。
 つーか、突然思い通りに描けまくった奇跡の一週間の絵、一枚くらい残ってないかなー。捨てた筈ではあるんだけど。あれを継続してたらエロ同人も作れてたんじゃなかろうか…。ううう。
 ついでに、その頃に唯一描けたエロ絵も全部捨てたのが哀しい。どんなん描いてたんだろ俺。

 そんなこんなで、部屋の制圧面積は全体の1/5ほどに広がった。その半分は掃除用具やら何やらで埋まっていて、フリーなのは全体の1/10程度。まだまだだなー。
 でも、ここまで良く来たな、とつくづく思うけど。部屋に入る度に。

 次の目標は、この部屋の最大の本棚を消滅させることである。ターゲットとしても最大の物かもしれない。
 場所は、入口から直進した突き当たりの壁沿い。膨大な蔵書を抱えており、満載すると床が危険かもしれないと言われたので半分くらいしか本が入っていない。こいつを完全に空にして、棚も処分するのだ。
 この目標は少し遠いけど、ぎりぎりでもいいからルートが通れば、中の本を減らす作業は可能になる。大丈夫だとは思うけど、万が一にも床が抜けるとマジで死人が出るので、優先的に作業したいところだ。
 そういえば、ルートの途中にある壊れたラジカセも発掘したいな。そのラジカセの上にも大量に本の山があるのだが。ほんと本の海だな俺の部屋。

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