ケチで怠惰な俺が低温調理しまくってる


 そこそこケチかつ、かなりの怠け者だが、低温調理うめえ。別に金も掛からねえ。これハマるわ。
 なお、料理はド素人で、低温調理以外のレパートリーはインスタントラーメンとハムエッグ。あと炊飯器も使えるんだぜ。
 工夫の余地もかなりあって面白いけど、最初「低温調理で焼き目を付けなくても別にオッケー^^」な記事を見て、仕上げの焼き目をサボったステーキ食って失望して一年くらい低温調理器を放置してた俺がいるので、最初はメジャーなレシピをガチガチに守るのがいいと思います。そりゃそうか。

 最近は、ケチでもストレスの少ないやり方もだんだん固まってきたので、せっかくだから久々に書くぜ。
 最低限必要な物は、低温調理器、真空袋、コンテナ、かな。

低温調理器

 サンコーのマスタースロークッカーSを使ってる。
 とりあえずちゃんと動いてるし、水位がかなり低くても大丈夫なのが便利。

 正直、決め手は水位の低さだけ。一般に低温調理器は、思ったよりクソでかい鍋が必要になりがち、って聞いてたので。
 実際、当初は無駄に大量の水を使ってた。けど、今はあんまり水位とか気にならなくなった(後述)から、さほど気にしなくても良かったかもな。

 BONIQのレシピサイトはすごく面白いし、調理時間も常にBONIQの加熱時間基準表そのままなので、お世話になりまくりだからBONIQの機械もいいかもな、と思わなくもない。

真空袋

 ジップロックで脱気するとか、真空パック機で脱気するとかも良く聞くけど、俺的にはHDPE(高密度ポリエチレン)のポリ袋がいい。国産でもクッソ安いし、使い勝手も非常に柔軟かつ気楽。口で吸う脱気も直接行けるしな。
 今は、ワタナベ工業のR-26を使ってる。日本製でHDPEで湯煎対応と明記。ヨドバシで80枚310円。一枚3.85円。0.015mm厚。ちょっと大きいけど別に困らない。
 もっと薄くていいなら、フクレックスのNo.12前後から好みのサイズを選ぶとか。

 ポリ袋だと、密封方法も色々あるけど、俺は湯煎対応のキッチンクリップで、WeLocのCLIP-it 150mm
 高めだけど、コスパ的にはむしろ安い。ナイロン製で、湯煎してもほぼ緩まない。
 また、同シリーズは150mm以上のサイズだとヒンジの形状がガチになるので、異様に頑丈そうな雰囲気を醸し出す。50mmとかでもそれなりに強いけど、150mmからは存在感がマジで別格。単価も別格だけど、一つは欲しい。

 脱気は気合い。
 正直、ここは詰め切れてない。水に沈めるのも口で吸うのも簡単で効果的だけど、生肉は何となく空気吸いたくないし。たまーに失敗して浮いてきて、ヤケクソに適当な重石で押さえたりしてる。最近はほぼ無くなったけどな。

コンテナ

 当初は「鍋」という意識しか無くて、適当にでかい鍋を仕方なく使ってた。で、大量の水を温めては最後に捨てるのが微妙にストレスで。
 最近は、ポリプロピレンの書類ケースを使ってる。A4で7cm厚のやつ。水も電気も予熱時間も、そしてストレスも激減した。

 これだけ薄いと、機械がぎりぎり収まるくらいなのだが、何度か湯煎してると、耐熱性に比較的優れるポリプロピレン様でも熱で変形して少々ガバってくるので、むしろちょうどいい感。
 倒れてもいいようにシンクの中でやってるけど、水を少しでも注げば安定する。底の方に重量が集中するからだろうか。

 なお、BONIQみたいに公式でかっこいい薄いコンテナを出してることもある。ああいうのもいいよなあ。真空断熱パネルでぎりぎりまで薄くて蓋も出来てメーカー問わない低温調理コンテナ無いすかね。蓋は水位低下の抑止目的だから、全然ぴったりじゃなくていいんで。
 いやほんと、余談だけど、蓋すると水位低下が激減するんすよ。長時間の時はラップで雑に覆ってるけど、マジで劇的に違う。

 まー、どんなケースを使っても、仮に失敗しても大したこと無いと思うので、当面は百均ケースでいい気はする。衛生や健康的に気を付けるのはポリ袋の中の話だけで良さそうだし。たぶん。きっと。いいのか?

他の便利アイテム

 ガストーチはいいぞ。
 実際、低温調理と相性抜群だし、低温調理以外でも使いたくなるし。
 万人向けなのは、圧倒的に燃料が安くて入手性も良いCB缶タイプだろうか。カセットコンロとかで使った缶の残存ガスを使い切るのにも便利、かも?
 ただ、炙り調理にガストーチを使う場合、ほぼ必ず傾けて使うことになるが、CB缶は正しい角度から逸脱しすぎると液化したままの燃料が吹き出す構造で、ガストーチだとクソデカ炎になり、器具に引火したりもするので、そこの安全性を売りにしてる新富士バーナーのRZ-730か、SOTOのST-450(別ブランドの同じ物)かKC-700(これも同じ物?)が無難な気がする。
 いやほんと、特に使い始めのCB缶は上の方まで液化ガスが詰まってるので、ちょっと傾けるとボフッと言ったりして結構怖いっす。
 実のところ、ガストーチのランニングコストなんて微々たるものなので、安全性の高いねじ込み式のRZ-840とかの方がいい気もしなくもないけれども。
 でも、燃料の規格を揃えるとやっぱ便利だしなあ。CB缶いいよなあ。

 ガストーチを使うなら、焼き台となる物も欲しい。
 とりあえず適当なステンレスのトレイを使ってるけど、アウトドア用の小さいスキレットとかが良かったかな、と思う。鉄のスキレットなら、コンロで焼きつつ、一部分をガストーチで炙るとかも出来るだろうしなー。
 なお、コンロの上でトレイに食材乗せて点火したら、ものすごいグニャーリと変形し始めたのでやめた。油断してたぜ。お前もトランスフォーマーだったとは。

 他には、大さじ小さじとかデジタルスケールとかっすね。素人は分量を守れ、って良く言われるので。
 ザバスのプロテインシェイカーも、雑な計量カップとして便利。

 あと、スマホって便利ですよ!
 レシピ見る役目と、完成前にアラーム鳴らす役目かな。アラーム掛けて放り出してこその低温調理よな。

おわりに

 最初は「腕によりをかけてクッソうまいもん作るぜー」って気持ちだったし、今でも鶏むね肉を雑に蒸し鶏風にすると相当うまいし、ステーキ肉を最後にガストーチで炙れば大満足な訳だけど。
 普段はせいぜい、冷凍挽肉をやけくそハンバーグにする時に、食中毒を防ぎつつ手抜きする為に低温調理で仕上げる、とか、ついでに温玉二つくらい増やすか、とか。そんな程度っすわ。
 ところで「腕によりを」って何? 腕をより合わせるの? 折れない?

 何にせよ、気軽な利用には小さいコンテナが凄く有効。使い終わった低温調理器やスキレットを収納するのにも便利ぞ。

 まーそんな感じで。
 勘の要素ほぼゼロで成功体験ゴリゴリ積めるから、ド素人にほんと優しい。マジお勧め。

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