SynologyとQNAPとバなんとかローなNASの話


 SynologyのNASも触ってみたので、今までそこそこ触ってきたNASの話をてきとーに書いてみる。

 最初はBuffaloを良く使ってたなー。
 触ったのは確か十数台くらい。まー、何となく良く壊れる印象が強くなってきたし(主観)、安いですよーって感じの振動音もするし(実際安いんだからいいという考えも)、ハックしないとシェル使えないし(一般的にはどうでもいいこと)、かといってWebUIで出来ることも少ないし(一般的にはどうでもいいこと)、中身のHDD選べないし何か良く壊れるし(これが正直きつい)、って感じで、ちょっと前からQNAPに移行してた。
 ソフト面はハックすれば何とでもなるっちゃなるんだけど、そこまで手間掛けるなら他社の方が普通にいいと思う。振動や故障率はハックじゃ低下しないし。
 いやまー、壊れた奴をバラして適当なHDD入れてハックするのも一回だけなら楽しかったけど。数年でまた壊れたけどな。HDDじゃなくて本体(?)の方が。

 次に俺的な定番として使ってたのがQNAP TurboNAS。確か三台。
 全く問題無く使えると思うし、クラウド系ストレージとの連携機能はSynologyより出来がはっきり良いので、一台はあってもいいかも。具体的にはGoogle Cloud Storage NearlineとかAmazon Glacierとかとの併用の具合がいい。まーでも、クラウド系は課金アラートとか付けないと怖いけど。間違ってTB単位でデータ出し入れしたりした日には、八桁価格の請求とか来かねないからな…。
 QNAPのはシェルも当たり前のように使えるし、WebUIだけでもちょっとしたSOHO向け業務くらいなら困らないくらい色々出来るけど、Linux boxの香りを期待し過ぎると組み込みの香りの強さにやられることも。公式が「あくまでもNASだからそういうの求めないで」って言っちゃってるし。今もそうなのかは知らんが。

 で、Synology DiskStationがQNAPより人気らしいので、一台入れてみた。いや、趣味とかじゃなくて、必要で仕方なく。
 HDDのマウントに防振ゴムが仕込まれてて好感度上昇。実際、高周波のノイズはほとんど分からない。低周波はかなり残ってるから、静かかと言われると悩むが、共振が減れば故障も減るのかもなーとは思う。
 ソフト面はQNAPと似たような感じだけど、WebUIのタスクスケジューラーに多分bashのシェルスクリプトが直接書けるんで、他社NASにrsyncで無理矢理連携したい時なんかに「うわーもうこれはスクリプト書くしかねーなー、でもファーム更新で吹っ飛ばないようにしつつ自動起動させるには、えーとー」みたいなことにならずに済む。で、タスクもcron的なのだけでなく、ブート時に起動とか色々なトリガーが使える。
 QNAPと比べて弱いと感じたのは、日本語の翻訳。ちょっと一般的でない設定になると、地味に意味分からん表記がちょくちょく出てくる。たまに英語設定に変えたくなるレベル。
 あと、普通のバックアップの設定の自由度も低いなー。ソースが単一フォルダだったり、転送先のパスに制限があったり。他社クラウド連携も正直使いづらいんで使ってない。

 んで、結論としては、まーBuffaloは無しとしても、どれが個人的なお勧めかっつーと。
 うーん。クラウドのニアラインストレージとか使わないなら、Synologyかな。業務用ならメインに2ベイを一台でRAID1(SHRでも別にいいし)、バックアップに1ベイを二台、とかやれば低予算でもそれなりに安心感はありそう。不良セクタが一つ出ただけでもメール通知させる、って設定があるんで、メインはそんな感じにしとけばさらに安心感が。
 それでもメインが死んだら、バックアップをそのままメインに昇格させればとりあえず業務は出来る、みたいな感じで。
 虎の子のデータだけはクラウドに暗号化して逃がす、なんてのもいいし。でもそれやるならQNAPの方が使い勝手は若干良いけど。

(Visited 3,680 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください