俺部屋侵攻作戦その6 銀の弾丸は撃ちにくい


(追記: 色が転ぶのは初期不良でした)

 俺の部屋に入ると喘鳴とか頭痛とかでヤバくなるから何とかするぜーシリーズ。(
 壁一つ隔てると平穏なんだけどなあ。一時は外部に漏れてくるかと思ったけど、どうもあれは俺が運んだだけのような気が。一応、空気の通り道はそれなりに拭きまくってアルコールも吹きまくったけど。

 今回は、本の山との戦いを再開する。少し前に注文したfi-7160がようやく到着したのだ。
 すぐに開封すると、うっへ、何の匂いだこれ。病院的イソプロパノール臭に似てる。PFUが売ってる純正クリーナーの成分も昔はイソプロピルアルコール100%だったらしいから、そうなのかも。

 取り出すと、本体は思ったより小さい。iX500より縦横高さそれぞれ1cm前後大きい程度らしい。最近のファックスみたいなサイズだ。
 シューターは取り外さないと開きっぱなし。伸縮はするけど、ScanSnapみたいに本体に折り畳んだりは出来ない。残念だけど、まあ、そんなことより画質を上げて欲しいのでどうでもいいや。
 どこに置くか悩んだけど、USBケーブルは1.8mくらいなんで、大掛かりな片付け無しで使おうとすると、机の下にとりあえず置くくらいしか思い付かない。仕方ないのでそこに置いてみたけど、実はこの置き場所が素晴らしかった。何しろ、今までと生活空間が全く変わらない。うっかり蹴っ飛ばさないように注意するくらい。でも多分届かない。足が短くて本当に良かったわー嬉しいわー。
 本体が入っていたビニール袋は、そのまま未使用時の埃避けカバーとして使うことにした。シューターを取り付けたままでも行ける完璧なサイズである。

 置き場所は決まったけど、接続する前にドライバーとか導入せんと。
 何か知らんけど、公式でドライバーとかユーティリティとか公開してないっぽい。アップデータはあるけど単体導入不可。
 さらにアレなことに、添付のDVD-ROMには

このディスクは再発行いたしませんので、大切に保管してください。

とか書いてある。ええー。誰に何のメリットがあるんだこれ。PDF絡みとか?
 利用者のデメリットはすぐ分かるけどな。DVD-ROMが死んだら本体ごと買い換えるしか無いことになるだろ。すげー。バックアップ取っとかなきゃならん。めんどくっせー。とりあえずイメージをHDDに読み込んでおいたけど、まさかコピー保護とかしてねーだろな…。こんなことで2.5GBの浪費ですよ。他国語版のmsiとか大量に入ってる無駄イメージですよ。アホらしい。

 でもまあ、とりあえず適当にインストール。
 そして電源投入。すぐに準備完了。

 まずは、その辺に置いてあった(元)自社ゲーのチラシとか取り込んでみる。
 んんー。色合いによっては、何か知らんけどすんごい色が転ぶ帯がくっきり出るな…。何だこれ。(追記:もう一度言うけど初期不良だったのぜ)ちょうどローラーのある位置っぽいけど、別に原稿が汚れたりはしていない。ガラスの奥の白い部分もちゃんと真っ白に見えるし、うーむむむ。開封直後からこれかよ。カラー原稿で本気出す時はフラベか…。
 でも、こだわってると時間の消費が凄い。つーか、逆かな。こだわりを捨てると圧倒的に速いんだ、シートフィードスキャナという物の性格が。なので、(元)自社ゲーのチラシとか非常にどうでもいい部類だから、フラベなんて使わない。大体、こんなもん取り込んで保管しとく自体が時間の無駄くさいんだ(笑)。
 幸い、グレースケールならこの問題は全く感じない。カラーでも色合いによっては全く引っ掛からない。漫画の大半は大丈夫だろう。納得行く訳でもないけど。何で画質に自信あるとか言っちゃってんだろPFUの人、とか毒づきたくなるけど。

 設定も一応、最低限は弄ってみた。
 用紙サイズは、俺が取り込みそうな物の中で一番でかいA4(追記:今は8.5x34in)。細かいことは自動クロッピングに任せる。A4以下は全部これで済む筈。手作業でクロッピングすると所要時間激増なので諦める。
 クロッピングは、自動、マージン0、精度重視。精度重視でないと、余裕で傾いたり変なとこでクロップしたりする。精度重視ならほぼ気にならない程度。TIFFのPackBitsで吐かせてeTilTranでー、とかやると超大変そうなので、これも諦める。
 回転は0度。自動認識はぶっちゃけ無理だろ。絵の方向なんか人間でも分からんことがあるし、書籍なら逆に0度固定だし、電子化の用途では自動にする意味は薄かろう。PowerStream Captureでも、JPEGにする前に手作業で90度単位の回転は出来る。回転を間違えたままJPEGで保存してもLossless回転で直せるかも、と最初勘違いしてたけど、縦横のピクセル数が16の倍数とかじゃないとLossless回転は出来ないんだよな確か。ブロックサイズが8×8だから8の倍数でも行けるのかもだけど、どっちにしろ自動クロッピングな時点でピクセル数は制御不能だから無理。
 マルチフィードは検出する。これデフォで検出しないになってるのは何だろ。

 まあ、プレビューボタンを押せば一枚取り込んで表示してくれるから、適当に原稿をどっさり載せて、一枚ずつ取り込ませながら「この絵なら許せるかなー」という設定を探ってく感じで。

 カラー原稿は割とすぐに妥協点に辿り着いたけど、文字原稿は少し悩んだ。
 二値は好みでないのでグレースケールで、240dpiでぎりぎり妥協したけど、うーん。さすがにA4の本とかをスキャンして7インチタブレットに持ってくと読みにくいな。文字情報じゃなく画像だから、電子書籍とはだいぶ違う。拡縮で自動的に行数が変わったりもしないし、微妙な傾きがあるし。この辺に気合で対処するViewerとか作られないかな。ロード時に傾き補正して、文字の塊を判断して、拡縮時は文字の塊を切り貼りしつつ、みたいな。
 あと、OCRも使う設定にしたけど、Core i7-2600Kでも結構待たされる。まあ、本の表紙を剥がして分割してる間に余裕で終わる程度だけど。

 まーでもさ、ただ捨てるのも何だから取り込んでおくか、って本が多いから、画質をそこまで詰めなくてもいいんだよな。技術系は最近ほとんどネットで調べて終わりにしちゃうしさ。
 小説は読みそうだけど、文庫本ばかりなので、画面が小さくてもそんなにきつくはない感じ。

 そろそろソフトの話はこの辺にして。
 慣れるまではあまり大事でない本から、ということで、C++の本からやってみた。最近使わんからなーC++。それに、目次だけ見れば大体の内容も思い出せるだろうから、一応読めればいいって感じだ。

 CARLのDC-210Nを使うので、まず最初にペーパーガイド下に本の一部を突っ込んで、何ページまで一気に入るかを調べて、その枚数ごとに背中をカッターで切断していく。ここが一番だるいな。安いカッターナイフを使ってるせいだろうか。切れない刃物は切れる刃物より危ない、とも言うし、カッターナイフなんか結構いい物でも安いんだから、買うかなあ。
 背中をある程度切り分けたら、DC-210Nでスパンスパンと。
 なるほど、でかい裁断機を買う気持ちは分かる気がする。ここまでの作業は楽になるだろうなー。でも数万円多く注ぎ込む気分までは行かないな、俺の場合。DC-210Nの満足感もかなり高いので、ここは現状のままで。
 刃が往復する間に紙が微妙にずれてしまうことも無くはなく、その時は大根の千切り状態なので、極細の切り屑が散る。その点では、埃に弱いスキャナとの相性はよろしくないかもしれないが、AC電源で動く力強いハンディクリーナーがあれば安心感はある。実際、捌く時に切断面を吸い取るようにしてるけど、切り屑らしきゴミはADF内部には見掛けない。謎の埃はどんどん増えるけど。
 他にもハンディクリーナーは全面的に大活躍である。ガラスにぶつけたりするのが怖いけど。スキャンしようとする時はどうにも小さい屑や埃が敵だからなあ。なお、ブロワーやエアダスターで飛ばすのは、密閉部に侵入される確率が急上昇するので厳禁らしい。

 そして、1000枚程度読み取った辺りで縦線発生。これが噂の縦線であるか。
 要するに、読み取るとこにゴミが乗ってる訳だ。ADFを開くと、確かにガラスのとこに小さい粒が見える。ある程度自動的に落とす機構って作れないんかな、こういうゴミ。
 一度汚れると、何か結構大変だ。ガラス以外のとこも埃がだいぶ付いてて、適当にトレシー辺りで拭いても別の埃が乗るだけ、みたいなループに。ぐぬぬ。
 まあ、掃除機とかを慎重に併用して、何とか埃は払ったけど。清掃の効率化も重要課題だなー。

 とりあえず、裁断と清掃が課題と分かったので、便利そうな気配をさせつつもお値段三桁の安いアイテムをどんどん注文する。これは分の良い賭けだからな。失敗しても数百円の損失で、成功すれば多大なる時間を獲得する可能性もある。買った物が駄目でもそれはそれでネタになるので、ほぼ何かしら得する流れと言えよう。ならば迷うまでも無い。
 ただし、クリーニング液だけは純正のクリーナF1を注文した。100mlで2000円弱。くっそ高い。イソプロピルアルコール100%の500mlが2000円ちょいで買えるのに。100%なら旧型純正クリーナーと同じなんだから買っちゃうかなー、とも思ったけど、まあ、現行純正品の消耗速度を見てから考えるつもり。
 ちなみにガソリン車の水抜き剤は100mlで148円で売ってたけど、イソプロピルアルコール100%ではないので、他の成分が本体に悪影響でもあったら泣けるから避けた。

 で、作業再開しようかと思ったけど、またアレルギー症状が悪化してきた。
 俺部屋で作業してるのが悪かったのかと思ってたんだけど、どうも本を裁断してるだけで埃が舞うのか何なのか、綺麗な部屋で作業してても駄目っぽい。うーむ、思ったより進行速度は遅くなりそうだな。
 まあ、決まったペースで毎日淡々と少量ずつでも進めてれば、そのうちティッピングポイントに到達するんじゃないかと。それまでは低速かつ地道な進行かなあ。

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