長いことエプソンのインクジェットプリンタ使ってると、
プリンタ内部の部品調整時期が近づいています
という警告がお馴染みになったりしなくもない。つっても、確か二回目か三回目だけど。
これは要するに、廃インク吸収パッドが限界、らしい。ヘッドクリーニングの時とか、結構インク捨ててるっぽい雰囲気だが、それが本体内に仕込まれたパッドに吸収されてる感じで。
なお、この警告が出てから少しすると、割と早い内に
プリンタ内部の部品調整が必要です
というエラーに変わり、プリンタ本体はLEDが赤点滅になってほとんど何をしても反応しなくなる。こうなるともう、エプソンに送り付けるしか無い。
のだが。
うちではPM-4000PXをずっと使い続けてきている。そして、この機種は2012/9/30で修理の受付が終了している。これで廃インクのエラーが来たらどうしよう、と思ってた矢先に見事に来た感じで、廃インクパッド交換くらいはしてくれるのかもしれんけど、してくれないんじゃなかろーかという気がしてならない系である。
つーか、してくれないと思い込んでたので、調べもしなかった。してくれるとしたらアレですが。
まあいいや。とにかく、自力で何とかせねば、と思ってたので検索してみたら、リセット方法とか、廃インクを本体外に排出する改造とかが紹介されてたんで、やってみた。
最初は、先に改造してからリセットしようと思っていた。
が、ヘッドは通常は右側で停止している。改造したいのはその真下である。分解してヘッドを取り外す手もあるけど、分解方法を調べるとこれがなかなかの手間で。つーかあんまり触りたくないよなあ、ヘッドとか。
ヘッドを左に動かす方法は、と考えると、電源入れた後に一度ヘッドが左にガーッと走ること多いよなー、と思ったので、それをさせる為に、とりあえずリセットしちゃって通常動作状態に戻してしまうことにする。
リセット方法は、
- ロール紙ボタンと給排紙ボタンを同時押しで電源投入
- 全LED点滅
- ボタンを両方離す
- ロール紙ボタンをひたすら押し続ける
- LED点滅が止まる
- ボタンを離す
らしい。やってみたら見事に復活した。うむ。
重要
なお、「ワーイ動いたぜー」って感じでそのままずっと使ってると、ある程度まではマージンとして耐えられるみたいだけど、いずれ本体内のパッドが吸収しきれなくなり、プリンタ本体の下の方からドドメ色の顔料インクが適当に漏れてくるという、実に面倒な状態になるらしい。洗ってもまず落ちないとか何とか。
なので、リセットするだけではなく、必ず廃インク対策をしないとヤバげ。
んで、電源プラグをいつでもコンセントから引っこ抜けるように緩く差して、電源投入。ヘッドが左に行った瞬間にプラグ引っこ抜き。めでたく(?)ヘッド停止。こんなことをしなくても、爪を一箇所押し下げるだけでヘッドが動かせるようになるとのことで、やってみたら出来たハハハ。爪の場所はこの写真の中央ちょい右の、ネジの下の白い奴。
なお、ヘッドがこういう状態で放置されると詰まりやすいらしいので、あまりのんびりしたくない気分に。
と、その前に、近所のアクアリウム用品店で適当に買っておいた、外径5mm(寸法が合わなかったのでお勧めはしないかも)のシリコンチューブを、二重にしたビニール袋に片方の端を突っ込んで、テープできっちり隙間無く貼っておいた。ここに廃インクを捨てさせる算段である。
で、これを本体右側の隙間からぐりぐり突っ込んで、本体の廃インクが排出されるチューブに直結させる訳だ。
- 廃インクが排出されるチューブ(緑色の線みたいなのが入ってる透明の奴)の右側の端を引っこ抜いて(引っ張るだけで勝手に抜ける)上に引き出す
- 外からのチューブもその近くにとりあえず引き出しておく
- 引き出した二本を繋ぐ
- 外からのチューブを引っ張って、廃インク排出チューブが元あった位置の辺りに戻して収める
という流れで。
チューブを上に引き出すには、適当な針金をJ字に曲げた奴で引っ掛けてやればいい、と書いてあったのでそうしたのだが、廃インクのチューブは簡単にスポンと行くけど、外から突っ込んだチューブはコツを掴むまで結構めんどくさかった。
なお、参考元の情報では、外からのチューブは外径3mmの物がぴったり、らしい。逆に、内径5mmくらいでも行けたかもしれない。今回買ったチューブは外径5mmで内径4mmくらいなので、外からのチューブの中に本体側の排出チューブを突っ込んだのだが、それはもう無理矢理に押し広げるように頑張って差し込んだけど、だいぶ厳しかった。あんまり緩くても嫌だけどさー。
んで、何とか繋いで収めて、試運転の結果は上々であった。
最終的な形状はこんな感じ。
この構図だと、画面左端の辺り、びみょーに外からのチューブが見えている以外、ほとんど改造前と変わらないかも。
ただ、気になることもあって。
廃インクがチューブにダバーッと出てくるんだけどさ。チューブの中に大半は留まっているんですよ。そこまではいい。
一時間くらいかなー、放置してから様子を見ると、チューブの中にあったはずの廃インクがどこにも無い。どこ行ったんだお前ら…。
一応、ビニール袋の中に廃インクが少し溜まってるんで、いつの間にかそっちに移動したんだろうか。うーむむむ。気になる。いっそ逆流防止弁でも差しておくべきだろうか。チューブの隣に200円くらいで売られてたし、安心代のつもりで。でも余計なことして逆に詰まってもアレだしなあ。