久々にDK氏が遊びに来てくれた記念。
懐かしいなー。中学の放送部の友人で、あの放送部はそりゃーもー色々とろくなことをしてない。全校集会ともなれば、呼ばれてもいないのに「放送部なので手伝いに行ってきます」と言って抜け出し、みんなで放送室に籠って駄弁ったり、備品をコンソールの中に隠したり、その辺に落ちてる適当な網を亜美ちゃんと呼んで、いやまーそれは置いといて。
ドリップオンすら飲んだことの無かった俺が、一本だけ残ってたモンカフェマイルドブレンドを飲んだら少し目覚めて、どうせなら安く美味しいのを飲めないかと模索し始める話。です。本題は。
つーか頭痛対策の話の続きでもある。
毎日飲むとなるとあまり高くても困るし、手間が掛かり過ぎるのも嫌だ。そこそこのお値段で行きたい。
コスパが良さそうな選択となると、コーヒー豆を家で挽く、ってとこにやはり落ち着くようで、コメントでDK氏にも薦められたし、無駄にかっこよかった叔父もそんな感じで飲んでたらしい。
でも、コーヒー界隈は魑魅魍魎の跋扈するイメージなので、深みに入り込まないよう注意したい。うむ。ライトに行こうライトに。
コーヒーミルは、なるべくコンパクトにしたいんでポーレックスの手挽きの小さい奴がまず候補になったけど、普通に100回以上回すらしいので、試しにエア手挽きで20回くらい回してみた辺りでムキーとなってやめた。短気な俺には確実に合わない。
よって、電動を選ぶことに。メリタのセレクトグラインドが人気みたいだ。赤いのと豆500gのセットが¥3238だから、これかなー。黒いのが単品で¥2409だけど、まあ、浦和レッズを応援している一家だと、多少スペースを取るアイテムでも赤ければ邪魔者扱いされにくくなるのである。それはもー圧倒的に。いやまーレッズは赤以外に白と黒もチームカラー気味ではあるのだが。
ちなみに白いのは¥2291で更に安かった。でも明るい色は汚れが目立ちそうだ。コーヒーの汚れって、いかにも古びた感じになるしなあ。芝居の大道具なんかも、わざとコーヒーや醤油で汚したりするんだっけ。
抽出はエアロプレスとコーヒーバネットの小さい方とコーヒーバネットの大きい方ですげー迷った。「今度こそこれで決定だろ」というのを三回くらい繰り返した。
コーヒーバネットは、とにかくコンパクトでシンプル、それでいて実力も高いらしい。
エアロプレスは、これはこれでシンプルさはあって好きだし、結局は欲しくなりそうだから最初から買っちまえって気もする。でも、ドリップオンくらいしか飲んだことの無い俺がこれを使うと、味の違いがどこから来るのか切り分けられなくなるかも。あとやっぱり部品点数も多いし、少し場所も取りそう。でも味の評価がすげー高いのよな。
本当にぎりぎりまで迷ったんだけど、最終的には両方経験するのが最強だよな、と。ということは順番の問題な訳で、まずはスタンダードっぽい方から入るのが初心者には良さそうだし、エアロプレスはもっと製品として枯れた感じが出てきてからの方がお得かもと思ったので、コーヒーバネットから行くことに。
サイズも迷ったけど、どうせコンパクトなら小さい方かな、と思ったのでそうすることに。これは俺的には失敗でしたがね!
ということで、購入。
そして、到着。
コーヒーバネットの使い方の説明はこんな感じ→。
畳むのに3秒、開くのに2秒あれば一応行ける。別に家の中なら開きっぱなしでも平気な感じだが、こういうのに慣れるのも楽しそうなので毎回畳んでみよう。畳み2秒開き1秒を目指すのだ(目指さない)。もしかして激安の類似品とかあるんじゃなかろーか、とも思ったけどまーいいや。長年使うだろうし、食品関連だから安物は怖いし。
添付のフィルターの使い方が書いてなかったのは、忘れてたのか、別に気にしなくていいのか、どっちだろう。縫い目のある辺は折り畳んで使うものらしいけど。
電動ミルの方は特に思うところ無し。挽くのは本当に一瞬で終わる。コードの根元の位置が微妙だし巻き取る気にもならないとか、付属のブラシの置き場所に困るしそもそも小さすぎとか、微妙に痒いところに手が届かない感はあるけど、安いしちゃんと動いてるからいいや。
早速、コーヒー豆を電動ミルでガーッと挽いてみたら、どっかで嗅いだことのある香りが。あれ、これ何だっけ。
テングビーフジャーキーにちょっと似てるかな。もっとエスニックだし、細かいとこは全然違うけど。何と言えばいいんだろ。何かの香辛料っぽい感じ。これが挽きたてのコーヒー豆の香りの一つなのだろーか。挽いた途端にブワッと来るから多分そうだろうなあ。
んで、ちゃちゃっと淹れて飲んだ。
むむむ…。香りは出まくってて凄いけど、あの何つーか砂糖を焦がしたような甘い香りはほとんど出てこないな…。あの甘い香りだけで言えば、モンカフェ以外のドリップオンと同じか、それ以下くらいか。挽き方と淹れ方で何とかなるなら何とかしたいけど、なるんだろか。豆の違いなんじゃなかろーか。
つーかあれ何の香りなんだろう。うぬー。そういえばあの時は異様に酸味も強かったな。関係あるんだろうか。酸味も好きなんだけど。
逆に、茹でたほうれん草に少しセロリを混ぜたような苦味と香りはあんまり好みでないけど、俺の乏しい経験の中では良いコーヒーは常にこの味がするから、そういう物なのかも。
あの濃厚な甘い香りにまた会いたいんだけどなー。まあ、色々と少しずつ変えて試してみよう。魑魅魍魎にならない程度にな!
で、その後しばらく使ってて、マグカップに直接出すのがどんどん不便に思えてきた。なるほど、世の中にコーヒーサーバーなんて物があるのは伊達じゃないのか。
こういう時は、まずサーモスから探すのが我家の定番である。あったあった。THV-1000。コーヒーメーカーとかじゃなくて、シンプルな真空断熱ポット。
道具はなるべく小さくしたい方針だし、1Lも入らなくて良いんで、最初はもっと小さいのが良いと思ったんだけどさ。下のサイズは600mlとか700mlとかだし、全然売ってないし、送料合わせて千円くらい高くなるし、寸法を見てもそこまで変わらないんだよな。ほんの数cm小さくする為に余分な金を出して、結局もっと容量欲しかったとかなったら、最悪もいいとこだ。
つーことで、これにした。色はクリアステンレス。サーモス製品のひどい弱点として、どいつもこいつもやたらめったら塗装が剥がれやすい、というのがあるので、その心配の無いステンレスカラー一択と思っている。
ということで、買った物をまとめるとこんな感じ。
- メリタ セレクトグラインド
- 良いんじゃなかろーか。電動のこれを使ってみて、手挽きならコーヒー飲む習慣自体が無くなってたかもな、と思ったし。赤いのが欲しかっただけなので、それさえ無ければカリタの奴を選んでた気はするけど。
- UNIFLAME コーヒーバネットcute
- 真空断熱ポットを買った今となっては、でかい方(grande)を買うべきだったと確信。サイズも値段もランニングコストもほとんど変わらんしなー。ぐぬぬ。これに無理矢理でかいフィルタ使えないんだろか。
- サーモス THV-1000(CS)
- マグカップに直接出すのと比べたら、二つくらい次元が違う便利さ。フィルターがカップの中で浸ったりしないし、適当に運んでも熱くないし溢れないし、保温だから一気に作って適当に飲めるし、複数人に出す時に直接マグカップは無理があるし(コーヒーは一回お湯を注ぐと格段に薄くなるっぽいんで)。そしてサイズが思ったより小さい。保温力は若干物足りない感もあるけど。
サーモスについて余談だけど、うちって相棒を録画して毎晩のように見てるんですよ。
で、角田課長がコーヒーメーカーから取り出したポットが何かすげー似てて、検索したらやっぱりサーモスなのな。ポット単体じゃなくてコーヒーメーカーのポット部分だから、細部は全然違うんだろうけど、微妙に嬉しい感じ。
そして、色々と買った数日後に突然のDK氏来訪。俺大喜び。積もる話がありすぎ。つーか、あ〜ごんも俺も変貌してるのに、DKは何か全然変わってなくておかしい。
で、近所の「こらんしょ」って店のコーヒー豆をくれたんだけど、なるほど、こりゃー良い香りだ。抽出してる時に立つ香りも何か、何だろこれ、上質な何かのソースがこんな香りを発してたような遠い記憶が。良い香りなんで、抽出する度に目一杯嗅いでる。面白いなーコーヒーって。
当然美味しい。明らかにドリップオンより上だと初心者にも分かるし、ミルとセットだった豆より俺的には美味い。有り難い。こうなると世の中の美味い豆を探し求めたくなるが、そうも行かんな、金無いし。
こんなコーヒーを常に手元に置いて好きな時にちびちび飲んで、ちょっと前には考えもしなかった環境だなー。
ということで、コーヒーを楽しむ日々が始まったのであった。
追記:
直径12cmの敷板があると、ポットの側面を伝って落ちるコーヒーでテーブルが汚れたりしなくて便利だった。底面の下に全部隠れるくらいのサイズだけど、うまいこと底を伝って敷板にコーヒーが落ちる感じ。
あと、臼タイプのミルも戴いてしまった。ちゃんと味が違うのなー。
さっそく飲んでいただけたようで何よりだー。
コーヒーの淹れ方は、根津にあるカフェでレッスンを受けてきたカミさんに言わせると「お湯の温度」と「最初の蒸らし」がポイントだそうだ(ちなみに確かに我が家のコーヒーはほんと美味い)。
本当はドリッパーの底が1つ穴か3つ穴でかで多少変わるらしいけども、しかしそれ言ったらバネットの場合はどうすんだろ(笑)
とまあこんな具合でペーパードリップも淹れ方ひとつでかなり味が変わるからいろいろ研究してみてくだされ。
ミルも持っているみたいだし今度機会があったら豆で持っていくねー
やー、あれ美味い。またくれるなら、こっちに何かお返し出来る物がある時だといいけど、まーいつでも歓迎なので、次に現れたらその場で考えよう。多分何かあるだろ。無かったら、まあ、うん。
湯温は確かにすげー変わるね。蒸らしをどうやるかは考えてなかったなー。時間を変えればいいんだろか。毎回味が変わり過ぎて何が何だかですよ今んとこ。ハハハ。
あ、携帯はメールアドレスも教えるべきだったな…。メールがタダで通話がめちゃくちゃ高いプランだからなー俺。