fi-7160が初期不良で交換になる


 ScanSnap iX500の欠落が気になっちゃったせいで、お高いfi-7160をせっかく買ったのに、どうも色が転んだりするし、買って二日使っただけでガラスの裏にはっきり見える埃が付いたりするしで、どうも何だかスキャンする気がしなくなっていたのだが。
 スキャンしない訳にも行かないし、でもマジで意味分かんないくらい色が転ぶし、で、珍しくサポートにメールしたのである。

 ちなみに、色が転ぶというのはこんな感じ。
flyer_death-crimson-2_1
これだと分かりにくいんだけど、他の不良スキャン画像はどれも公開出来ない奴なので。
 見辛いサンプルだけど、色のおかしい縦縞が見えるだろうか。真ん中に幅広く異常色の帯(a)、その右に正常色の細い帯(b)を挟んで、さらに右に異常色の少し広い帯(c)。帯(b)が一番見易いと思う。左端付近の縦筋は普通に埃のノイズかなあ。最初の頃はチェック甘くて気付いてなかったんだな。
 実は購入直後の一枚目のスキャンでも、色がおかしいなー、とは思ってた。つまり最初から出ている現象だった。
 んで、上の一枚をサポートに送ったんだけど、もっと分かりやすいのがあるならーと言われて。黒に近い緑色の領域があると一番出やすいから、そんな色合いが全面的に使われてる原稿を一枚取り込んでサポートに送ったら、購入直後からこうなら初期不良だろうと。

 つーことで、交換品を送ってくることになった。不良品は、交換品の到着後に着払いで送ればいいらしい。
 正直、この仕様で我慢して使うんだろーか、と思うと全くやる気しなかったので、光明がようやく見えた感じ。交換品がちゃんと動けばだけど。

 そして、翌日の朝には交換品が届いて、全く問題無し。やっぱ最初からサポートに聞くべきだったか。
 でもまあ、全部の原稿でおかしな色になる訳でもなかったし、最初から初期不良と確信出来た訳ではないんだよなあ…。疑いが積み重なっていく時間が必要だった。まあ、デスクリムゾン2のチラシみたいな比較的どうでもいい物から取り込んでたから、大したダメージは無いが。

 まともに取り込めるとなると、急にやる気が復活してくるもので、後回しにしていた漫画も取り込み始める。あまり大事でない物から。
 うむ、なかなかいい感じ。取り込み終わってから読み始めると止まらんな。本の片付けにおける定番の罠であるな。

 以前はドライバの輪郭強調を切ってたけど、入れることにした。どんな処理してるのか分からんから、画像処理系は避けてたけど、場合分けの無さそうなフィルタならいいやーって感じ。
 他にも、ノド側の裁断をなるべくぎりぎりにしたいと最初の頃は思ってたけど、今はすげー好きな絵じゃなければ別にいいかーって感じになってるのが、自分でもちょっとした驚きかもしれない。すげー好きな絵の時は、やっぱり糊を溶かすのかなあ。どうやるかなーマジで。

 まあ、裁断してると埃アレルギーが出るんで、一日3〜5冊が限界だけど。所要時間を考えたらちょうどいいかもな。


HDDごっそり売り払うぜー


 仕事柄というか何というか。HDDが貯まるのである。数えてみたら27台もあるじゃないか。
 いい加減そろそろ売り払おう。

 何で貯まるかっつーと、よそのPCだの何だのの面倒を見ることが多いからで、廃棄処分の時にはHDDのデータを消去する為に抜き取っているのだ。データさえ消せばどう扱ってもいい、と確認を取った上で。
 で、zero fillで十分だと思うんで、zero fillしてSMART読んで、代替セクタなどが発生してない物は保管していたのである。静電防止袋(こんな奴)に入れて。今にして思えば、short self-testくらいはしても良かったか。
 そして、面倒なので溜め込んだままにしてたけど、さすがに多過ぎなので、売り払う方法を適当に調べたのだ。

 まず、HDDの中古って売れるんかな、と思って検索すると、ヤフー知恵袋のこんなのがヒットする。全員揃って「中古HDDなんぞ売れんわ、ジャンクだと思え」って感じだな。ぐぬぬ。
 で、オークションとかやるつもりも無いし、期待せずに中古ショップの買い取り相場を検索してたら、メーカー不問で2TB¥4000とか4TB¥9000とか、エンタープライズモデルなんかだと五桁価格とか、普通に見付かるんだけど。もちろん買い取り価格で。ははは。質問サイト怖いわー。

 つーことで、ごっそり抱えて秋葉原行きである。ただし3台は事情により出発前に脱落。
 24台を運ぶのはきつい。スーツケースに入れてガラガラ運ぶんだけど、昔から心配性で、HDDにあまり振動を与えると精神的にダメージが来るのである。停止してるHDDなんか相当余裕だろうし、運送業者はもっと雑に扱ってるだろーとも思うのに、分かってても駄目だ。
 よって、大事に大事に転がして無駄に体力を使いつつ運ぶ。店に着く頃にはヘロヘロ気味であった。

 店内には他の客は無し。動作チェックに時間掛かりそうだなー、と思ったので朝一番に行ったけど、この量だと普通に数日は掛かるとのこと。
 で、とりあえず故障品が無かった場合の査定価格を出すらしい。量が多いのでちょっと待ったけど、何だかんだで計二万円ほどに。
 仮の査定一覧を見た感じ、ほとんど容量で決まるっぽいなあ。Caviar Blackとかもほとんど付加価値無しの扱いだ。中古HDDの買い手はそういう感覚なのかも。つーかこのCaviar BlackってRMAの交換品だったな。やっといて良かったっぽい(笑)。
 あと、PATAが意外に高く売れるかもー、とかいう伝説を聞いたことがあったけど、普通にSATAの方が高かった。うむ。

 動作チェック待ちになると思ってたんで、その間は某私設図書館でも覗いて暇潰しでもしようかと思ってたけど、即帰宅可能になってしまったので、素直に帰宅。
 メイドカフェとか行ったことねーのよな。秋葉に行く機会もほぼ無いし、行っときゃ良かったかなー。

 そうそう、店から貰ったQRコードで査定状況が分かる、とのことだったんだけど、印刷が掠れてて、Androidの適当なリーダーを試しても全然読み取れない。QRコードは冗長度が高ければ多少欠けてても読めるけど、冗長度の低いパターンなのかなこれ。
 特に、「切り出しパターン」って奴が二つほどバッサリ欠けてるのが致命的かなあ。QRコードの四隅のうちの三箇所にある、「回」の字に似たパターンのことだけど。
 何となく試しに、鉛筆で切り出しパターンだけをちょちょいと雑に修復してみたら、読めた。見に行くと「査定終わってません」だけだった。うむ。査定終わったら電話来るらしいし、確認する意味無い予感。

 ということで、あとは故障していないことを祈るばかりである。
 何しろ、故障品は店で引き取らないから、俺が店頭に取りに行くか着払いで受け取るかになるらしいので、結構痛いのだ。さてどうなることやら。そういうこともあって、short self-testだけでもやっとけば良かったなー、と。
 あー、でも、もし故障品があったらまた店頭に行って、今度こそメイドカフェに行ってみる手もあるのか。うむ、それだな。

追記:
 一日で査定完了の電話が来た。ブランド不明80GB(¥100)x1と、Maxtor製250GB(¥600-700)x2が壊れてたらしい。よしよし、待ってろメイドども。
 しかし、Maxtorの壊れっぷり半端ねーな。これ多分MaXLineシリーズだぜ。長寿命という触れ込みで売ってた奴(笑)。うちでも結構な台数を持ってたけど、生き残ったMaXLineシリーズほとんど無いんじゃね?
 もうMaxtorは当分買わないぜー、と思っても既にSeagateに吸収されてるが。


猫除けマッシーン超つえー


 猫だらけで洒落にならんから超音波なソレを買った話のその後。

 PB0032Aって奴が安いんで買った訳ですよ。ロンドンでガーデニング用品を取り扱ってるとこが売ってるっぽい奴。
 設置の翌日は猫軍団もセンサーの様子を見たりしてたけど、翌々日以降は感応範囲に近付かなくなった。範囲から数mも離れれば、糞が落ちてる時もあるけど。まあ敷地外だからいいや。というか敷地外にまでやれることは無い。
 防水はまともっぽいかな。関東の冬はほとんど雨が降らないんで分からんけど、何も考えずに庭に散水しててぶっ掛けても平気ではある。

 電池に関する仕様が唯一のマイナス点か。この機種は単3×4本なので、満充電のエネループを突っ込んだけど、二週間くらいで微妙にセンサーの反応が悪く感じた気がしたので交換した。気のせいかもだけど。うちの場合、どうしても人間に反応するから、減りも早いのかも。屋外用のコンセントとかあればAC電源の機種を使えて楽なんだろうけど、無いからなーうちは。
 そして、電池交換が面倒なのだ。電池蓋がネジ四本で留まってるんで、毎回ドライバーが必要になる。見た目よりかなり大きめのドライバーの方が合うっぽい。手回しネジでぴったり同じサイズのとかあればいいけど、そんな都合のいい物はうちには無かった。
 まあ、公式には1000回くらいは電池も切れないみたいだから、14日で弱った気がしたのはやっぱり気のせいだったかも。良くある電圧低下通知機能があればなー。

 それでも、庭先の猫集会と糞祭りと、感応範囲と全然違うけど家の裏側で毎朝やってた猫の喧嘩が、全て無くなった訳で、期待を遥かに上回る成果である。総合的には非常に満足。
 まあ、電池交換が楽なタイプがあれば、そっちの方がいいかもだけど。月二回は交換することになりそうなんで。

追記:
 三ヶ月くらいで「動作はしてるのに猫が避けなくなりセンサー範囲内に糞もあった」という現象が起きたので、電池交換したら即座に効果が復活した。エネループで二ヶ月くらいかなーと。


QNAP TS-121でsmartmontoolsを使う


 久々に技術寄りの記事であるな。

 QNAP TS-121に、外付けHDDケース(WD Red 4TB入り)をeSATAで接続して、Q-RAID1とかいう怪しいブツでミラーリングを始めたのであるが。
 どうも外部接続ドライブに対するSMARTの監視方法が見当たらないのだ。それ困るじゃん?
 SMARTで寿命の予測なんか出来ないけど、壊れた時にSMART監視ソフトで気付くということは結構あるからなあ。

 つーかQ-RAID1とかいう変なのを使うくらいなら素直に2ベイのQNAP買ってRAID1で良かったんじゃね、って思う人がそろそろ多数かもしんないけど、「RAID1で二台まとめて死にました」の記憶が哀しすぎるので、まだまだ我が道を行くのである。普通は2ベイの方がいい気もしますが。
 元々、Q-RAID1なんて仕様不明のブツ使わんで、QNAPもう一台買ってホットスタンバイだぜー、とか思ってたんだけどさ。高いので。ここは過渡的な環境ってことで一つ。使ってる人が少なそうな機能に依存するのは危険な気もするのだが。

 まあ、ベイの数はどうでもいいや。本題に進もう。

 QNAP使ってたら、smartmontoolsを使いたい人も多いと思うんですよ。CrystalDiskInfoみたいに、代替処理が入ったら即警告するレベルならいいんだけど、QNAPの報告機能がどんな基準なのか分からんしさー。SMARTの標準だとすげー緩い基準だし。
 なので、ipkg版smartmontoolsを試してみたけど、

[~] # ipkg install smartmontools
Installing smartmontools (5.40-3) to root...
Downloading http://ipkg.nslu2-linux.org/feeds/optware/cs08q1armel/cross/unstable/smartmontools_5.40-3_arm.ipk
Configuring smartmontools

#################################################################
#
#   To automatically start smartd on bootup, edit
#
#     /opt/etc/init.d/S20smartmontools
#
#   and follow the instructions in this file. smartd can be
#   configured in /opt/etc/smartd.conf
#
#################################################################

Successfully terminated.
[~] # smartctl -i /dev/sda3
smartctl 5.40 2010-10-16 r3189 [arm-none-linux-gnueabi] (local build)
Copyright (C) 2002-10 by Bruce Allen, http://smartmontools.sourceforge.net

Segmentation fault
[~] # ipkg remove smartmontools
Removing package smartmontools from root...
smartd: no process found
Successfully terminated.
[~] #

こんな感じでセグフォするので消した。
 原因はどうやら、smartmontoolsが5.39でC++の新しい機能を使うようになって、GCC 4.2.3がARMだとダイヤモンド継承絡みの最適化でバグるとか何とか。でもダイヤモンド継承は必要だから使ってるらしい。GCCを-fno-toplevel-reorderで走らせれば動くぜ、と。なるほど。このipkg版の存在する意味が分からんな。
 つまりあれだな、QNAPでGCC使えるようにしないと駄目か。めんどくせえ予感。Debian化しちゃう人の気持ちが少し分かる気もした。

 調べてるうちに、QNAPにデフォで入ってる/sbin/nasutilにsymlinkしてるget_hd_smartinfoでSMART情報が取れる、と判明。

[~] # get_hd_smartinfo
Usage: get_hd_smartinfo [OPTION]...
Print HardDisk SMART Information.

        -h, Display this help and exit.
        -d, NUM Set disk number. (NUM > 0)
        -i, Timer Interval.(sec)
        -o, When -i exist,save to output File.(default save to /tmp/sd[a-g]_smart_xxxx)
        -m, When -i exist,mask attribute ID number(e.g -m 194,131)
[~] # get_hd_smartinfo -d 1
001 Raw_Read_Error_Rate          0        200 200 051 OK
003 Spin_Up_Time                 6008     219 219 021 OK
004 Start_Stop_Count             7        100 100 000 OK
005 Reallocated_Sector_Ct        0        200 200 140 OK
007 Seek_Error_Rate              0        200 200 000 OK
009 Power_On_Hours               334      100 100 000 OK
010 Spin_Retry_Count             0        100 253 000 OK
011 Calibration_Retry_Count      0        100 253 000 OK
012 Power_Cycle_Count            2        100 100 000 OK
192 Power-Off_Retract_Count      1        200 200 000 OK
193 Load_Cycle_Count             2509     200 200 000 OK
194 Temperature_Celsius          37       115 113 000 OK
196 Reallocated_Event_Count      0        200 200 000 OK
197 Current_Pending_Sector       0        200 200 000 OK
198 Offline_Uncorrectable        0        100 253 000 OK
199 UDMA_CRC_Error_Count         0        200 200 000 OK
200 Multi_Zone_Error_Rate        0        100 253 000 OK
[~] #

なるほど。193のLoad_Cycle_Countが凄いけど気にしないぜ。005と196と197と198が0ならいいのよ。

 こいつにPythonでも組み合わせれば自動監視も楽勝かなーと思ったけど、eSATAとかUSBとかに接続したドライブを指定出来ない模様。外部ドライブにも対応してくれよーとか、外部ドライブのSMART情報取る方法どこにも無いんだけどーとか、フォーラムで要望出した人はいたんだけど、中の人に「NASに何を求めてるんすか」みたいな感じで切り捨てられてた。うむ。QNAP買ったの間違いだったろうか、という気分に少しなったな。安いPC買った方が良かった説も。
 その要望のところに、smartmontoolsでも取れなかった、みたいに書いてあるのが不吉だけど、まあ試してみよう。

 えーと、QNAPでsmartmontoolsを動かせた人の話は、と。Projekt Qnap(追記:多分閉鎖?)ってとこにあるな。
 割とそのまま素直な内容に見えるので、必要最小限っぽいところを切り出して軽くアレンジ。

cd /tmp
ipkg install make
ipkg install gcc
ipkg install grep
ipkg install gawk
ipkg install optware-devel
export PATH=/opt/bin:$PATH
wget 最新版URL
# http://sourceforge.net/projects/smartmontools/files/ の中に最新版がある筈
tar zxf smartmontools-バージョン番号.tar.gz
cd smartmontools-バージョン番号
./configure CXXFLAGS='-g -O2 -fno-toplevel-reorder -Wall -W'
make
make install
update-smart-drivedb

ってとこか。ipkg installは一行にまとめられそうな気もするけど。
 なお、この記事を書いた時点では、smartmontoolsは6.2が最新版である。

 んで、インストール実行。
 あっさり完了。

 んじゃー走らすか。dfした感じだと、eSATAは/dev/sdzみたいだから、

[~] # smartctl -d marvell -a /dev/sdz

と。-d marvellは重要。(追記:QTSとsmartmontoolsを両方更新したら、/dev/sdz/dev/sdza-d marvell-d satにそれぞれ変更しないと駄目になった)
 で、行けた。ちゃんと情報表示されてるじゃーん。良かった良かった。
 でもさー、こんくらいnasutilで対応させらんないのかね。いいけどさ。

 次は、監視させる訳だが、smartdで行けるかどうか。
 監視基準は、CrystalDiskInfoと同等でいいや。監視対象は/dev/sda/dev/sdzの両方にしよう。となると、どうすればいいのかな。えーと。
 QNAPで任意のアプリケーションを自動的に起動させる方法から調べてみようか。QNAPedia Community Wikiの記事を参考に、なるべく素直に真似する感じで。

 今のファームでも通用するやり方は、QPKGでパッケージがインストールされてるフリをする方法っぽい。
 サンプルを真似して、/etc/config/qpkg.confの下の方に、以下の内容を追加してみる。

[autorunSmartmontools]
Name = Autorun Smartmontools
Version = 6.2
Author = autorun
Date = 2013-12-03
Shell = /share/HDA_DATA/.qpkg/autorun/smartd.sh
Install_Path = /share/HDA_DATA/.qpkg/autorun
QPKG_File = autorun_smartmontools.qpkg
Enable = TRUE

ブラウザでApp Centerを開くと、おー、マイアプリに登録されてる。あとはこの内容通りに/share/HDA_DATA/.qpkg/autorunディレクトリを作成して、その中に必要なファイル一式を作れば良さそうだな。
 なお、このシステムはRAMディスクにマウントされてる場所が非常に多いので、HDD上に実体のあるディレクトリに置かないと再起動で何も無かったことになる。TS-121だと/share/HDA_DATAが良さげだけど、機種によって場所は変わる模様。
 あと、QPKG_Fileの指定は、どうせ存在しないので適当な名前にした。平気かどうか知らんけど。

 上のShellってとこに指定したのが起動スクリプトらしいので、今度はそのsmartd.shを書く。

#!/bin/sh
/usr/local/sbin/smartd -c /share/HDA_DATA/.qpkg/autorun/smartd.conf --interval=600 -p /var/run/smartd.pid

ってとこか。
 インターバルは、まあ、デフォの30分でいい気もするけど、何となく10分に。別に固まったりもしないようだし、1分くらいでもいいかもなあ。
 smartd.confは、デフォの/usr/local/etc/smartd.confは変更せず、起動スクリプトと同じ場所に一から作ることに。
 PIDファイルは、まあ、あって困ることも無いから指定しておく。

 次は、smartd.conf。飽きてきたが適当に頑張ろう。

DEFAULT -d marvell -n standby,q -a -R 5! -s S/../.././02 -s L/../01/./08 -m foo@example.com -M exec /share/HDA_DATA/.qpkg/autorun/smartd-mailer.sh
/dev/sda
/dev/sdz

こんな感じかねー。
 -n standby,qは、スタンバイモードで止まってる時にSMART読みでスピンアップさせない為に指定。まあ、スピンダウンしない設定にしてる筈だけど一応。
 -R 5!は、代替セクタが出た時に致命的と判定させたいので指定。
 まあ、何かやたらと色々指定出来るので便利そうだ。後で不都合なことがあったらまた設定を弄ってみよう。

 と、説明を端折ったけれども、最後の-Mの指定は説明せんとくん。
 これは、smartdのエラー報告をメールでやらせたい時に、どうやって送るかを指定するオプションなんだけど、無指定だとmail経由で送るらしい。QNAPには存在しません。うむ。
 QNAPでスクリプトからメールを送る方法をフォーラムで探すと、sendmail -tを使ったら行けた、とのこと。一方、送信者であるsmartdの仕様は、mailが駄目な場合はスクリプトに渡すのが一番楽っぽい。
 以上により、-M exec /share/HDA_DATA/.qpkg/autorun/smartd-mailer.shという指定が入っているのであった。

 ということで、smartd-mailer.shを書こう。

#!/bin/sh
{ echo -n -e "To: $SMARTD_ADDRESS\nSubject: $SMARTD_SUBJECT\n\n"; cat; } | /usr/sbin/sendmail -t

これでどうだ。
 んで、忘れずにまとめてchmod u+x *.shをしておく。
 最後に、メールテストの為にsmartd.confの一行目の末尾に-M testを追加して、

[~] # /share/HDA_DATA/.qpkg/autorun/smartd.sh

で起動。よし、テストメールが正常に届いた。メールクライアント側で迷惑メールに入らないように設定して(重要)、さっき追加した-M testを消して、起動し直して、終わりー。うへー。疲れたわー。
 でも、実際にSMARTエラーが発生した時にちゃんと動くのか不明。一見動きそうに見えるけど、「これじゃ動かねーよバーカ」とかあったら是非コメントを。

 そして、Q-RAID1とやらのミラーリングは糞遅かった。eSATAなんだし、もーちょい何とかならんのかな。psで見る限り、rsync 3.0.7を改造して動いてるっぽい雰囲気ではあるけど、何でこんなに遅いんだろう。
 いつまでも終わらないし、終わるまでは再起動もしたくないんで、smartdが自動で起動するかのテストも出来ないのだが。失敗したら報告の記事書いて、ここに追記もすればいいか。
 Q-RAID1がハードリンクをちゃんと処理するかとかも確認するつもりだったけど、こっちは特に異様なことが起きなければ報告の記事は書かなくて良さそうかなー。

追記:
 Q-RAID1はハードリンクを理解しなかった。フォーラムでも六年以上前に「-H付けて」「検討しとくわ」ってやり取りがあったんで、分かってるけど放置っぽい。これも「所詮NASですから」ってことかね。
 まあ、データ置き場にハードリンクなんて普通使わないだろ、って言われればそれまでだが。世代管理出来ないなーどうしよう。

追記2:
 再起動したらsmartdは自動起動しなかった。ぐぬぬ。Q-RAID1は頭から同期し直しだけど10分くらいで完了。まあただのローカルrsyncみたいだしな。
 自動起動は、調べても今一つ良く分からんし、もうめんどくせーから多重起動対策した起動スクリプトをcronで毎時間起動とかで誤魔化すかなー。

追記3:
 ファームを更新(QTS4.0.6→4.1.0)したらsmartmontoolsのtarball取ってくるとこからやり直しになった。毎回必要かは分からんけど。若干めんどくせー。インストール先をHDA_DATAの中にした方が良かったかも?
 で、smartmontoolsも6.2→6.3.1になって、QTSとsmartmontoolsのどっちのせいか分からんけどややこしい問題多発。対応した設定は本文中に追記。
 更にVLANとかGmailセキュリティ強化とかの都合でうまくメールも届かず、面倒なのでPythonでemailとsmtplibを使ってsmartd-mailer.pyとか書いて解決。SMTP認証をスクリプトで書くと何か気持ち悪いが。実に色々と面倒であった。
 つーことで、元から不親切な記事だったけど、いよいよ使いにくい記事になった。俺だって「これコピペすりゃ大体使えるぜー」って記事にしたい気はするんだけども何だかだるくてもー。


俺部屋侵攻作戦その8 第二世代抗ヒスタミン薬


 汚い部屋を少し片付けては行き詰まることを繰り返しつつも少しずつ人類の知恵で制圧を進めていくシリーズ。(
 何だかんだで、部屋の20%くらいは制圧した。しかし、ここからが本当に困難な領域である。蔵書を電子化しないと進まないし、俺の身体もボドボドだし。ハウスダストのアレルギーで。

 で、今回は第二世代抗ヒスタミン薬の話。

 前にもアレジオン飲んだことあるから知ってはいたけどさ。
 最近の部屋片付けと本裁断によるアレルギーで、何もしたくないくらい頭痛がひどかったんで、買ってきましたよ第二世代抗ヒスタミン薬を。これで頭痛も止まるんじゃなかろーか。どう見ても鼻炎薬と書いてあるし、効能も「くしゃみ、鼻みず、鼻づまり」としか書いてないけど、気にしない。

 俺の場合、ハウスダストや花粉を食らうと、鼻炎と頭痛と咳がランダムに発動する。特に頭痛はほぼ毎回発動する。程度はまちまちだけど。鼻炎や咳は、無い時は全く無い。今日はほぼ頭痛オンリーで、若干の咳あり。
 で、第一世代抗ヒスタミン薬を飲んでた頃は、鼻炎と咳は収まるけど頭痛だけ残って、ついでに目鼻口が妙に乾くとか眠いとかあった訳だけど。
 第二世代はむしろ頭痛が真っ先に止まる。あと副作用もかなり軽い。つーか、何というか「根こそぎ効いてる」感がある。アレルギーとか無かったことにしよう、みたいな。これが素晴らしい。

 近所のマツキヨだと、第二世代はアレジオンとアレグラが売られている。
 どう違うんだろーかと思ったけど、アレジオンは一日一回でいいとか、アレグラは一日二回だけど安いとか、人によって効果の強さが違うとか何とか。ふーむ。良く分からん。
 今回は、花粉症のように連日24時間きつい訳でもなく、油断して症状が悪化した時に止めたいだけだったので、半日効けば十分という日もありそうだ。ならば、飲んだことは無いけどアレグラを買ってみよう。

 なお、第二世代抗ヒスタミン薬は第一類医薬品とやらであり、薬剤師が対面しないと売れないんだそーな。めんどくせえ。
 今日行った店は、棚に並んだ空箱を取ってレジに行くと店の奥から薬剤師が出て来る、というシステムで。飲んだことありますかー、はいはいそれじゃこの紙読んでくださいねー、で商品渡されて終わり。あとは普通に会計。うむ。必要あるんだろうか、この制度。いいけど。

 んで、飲んだ。頭痛が一分も掛からずに消える。いやいや、こんなに早く効いていいのか。アレルギーはごく短時間なら気分次第で軽減されることもあるしなあ。
 でもアレジオンも結構すぐに効いた気がするし、こういうものなのかも。

 そして、部屋の片付けをずっと我慢していた反動で、ちょっと作業してしまう。しばらくして咳が出そうになったのでやめたけど。
 薬が効いてるのに症状が出そうになったってことは、明らかに油断しすぎたなあ。バカであるなあ。

 つーことで、だいぶ環境は整ったけど、さすがに薬を飲む前提で動くことは極力避けたい。
 よって、恐らくこれが最後の防護装備だろうけど、ゴーグルを買うことに。山本光学のYG-6000のブラックシルバーで。もっとスポーツ用っぽい方が良かったかもしれないけど、まーいいやー。
 少なくとも、要らなくなることは無いと思うのだ。本を裁断する度に必要になりそうだし、花粉の季節に使いたくなるかもしれないし。それに消費税が上がる前に買っちまった方がいいさ。